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国交省・農水省 海岸堤防の高さの設定方法を通知 過去の津波の実績とシミュレーション活用...

■題 名 国交省・農水省 海岸堤防の高さの設定方法を通知 過去の津波の実績とシミュレーション活用
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(建設通信、建設産業)
■概要 ■海岸線堤防高さ 地域海岸毎に津波水位 国交省・農水省 土木学会手引を基準 @建設通信(2011.7.12)
 国土交通、農林水産の両省は11日、復興計画策定に必要な海岸堤防の高さの設定方法を固め、各地方自治体の海岸管理部局に送付した。
 湾の形状や山の迫りかたといった自然条件や過去の津波高さの実績から同じ津波外力が設定できる海岸線を「地域海岸」として設定し、地域海岸ごとに土木学会のマニュアルなどに基づいて津波痕跡高などを調べ、堤防だけで守るべき津波の水位を設定する。
 堤防を設計する際に必要になる設計津波の水位は、土木学会海岸工学委員会による現地調査マニュアルに基づいて津波痕跡高を集める。歴史記録と文献を使用する場合は、中央防災会議で過去に整理した津波高さを使い、「日本被害津波総覧」や地方整備局など公的機関の調査結果で補完できる。
 これら過去のデータなどを集め、横軸に津波発生年、縦軸に海岸線の津波高さを設定し、データをプロットしたグラフを作成する。この中で、発生頻度が数十年から百数十年に一度程度の津波の集合が堤防だけで守るべき津波で、設計津波の水位を設定する対象津波群となる。対象の津波が発生した場合に堤防だけで守れるよう条件を設定した津
波シミュレーションを実施し、設計津波を設定する。

■実績とシミュレ活用し高さ想定 設計津波の水位設定方法 復興計画づくり促進に期待 国交省ら @建設産業(2011.7.12)
 国土交通省と農林水産省は、海岸堤防の計画や設計に必要となる「設計津波の水位の設定方法等」を定め、海岸管理部局に通知した。方法では、過去の津波実績とシミュレーションに基づくデータを使用し、一定頻度で発生する津波の高さを想定。想定高さを基準として海岸管理者が設計を行うこととした。海岸堤防高さ決定の基準が示されることにより、被災地での復興計画づくり促進が期待される。
 現在、東日本大震災の被災市町村では復興計画づくりが進んでいるが、まちづくり計画策定のためには復旧が行われる海岸堤防の高さ(天端高)が明らかになっていることが重要となる。今回の設定方法等では、痕跡高や歴史記録、文献等の調査で判明した過去の津波の実績と、必要に応じて行うシミュレーションに基づくデータを使用。数十年から百数十年に一度程度に一定頻度で発生する津波高さを想定。その高さを基準として海岸管理者が堤防の設計を行うこととした。
■タグ 建設通信 建設産業 国土交通省 農林水産業 海岸線堤防 通知 津波外力 土木学会海岸工学委員会 津波痕跡高 日本被害津波総覧 津波実績 シミュレーション
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■管理番号 No.01097


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