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東日本大震災半年 成長導く復興めざぜ 企業、失地回復へ全力...

■題 名 東日本大震災半年 成長導く復興めざぜ 企業、失地回復へ全力
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(日経)
■概要 . 東日本大震災から半年。自動車など主要製造業の生産はほぽ回復し、日本経済は震災前の水準に戻りつつあるが、サプライチェーン(供給網)寸断や歴史的な円高を受け競争環境は一変。基幹部品の生産まで海外移転が始まった。原子力発電所事故の影響も依然深刻だ。元に戻すだけの「復旧」ではなく、成長のための復興にどうつなげるか。野田佳彦新政権の実行力が問われる。
 津波で壊滅的な打撃を受けた日本製紙グループ本社の石巻工場(宮城県石巻市)。16日、1台の製造装置が稼働し、半年ぶりに操業を再開する。ただ「旧に復する」わけではない。従来の過剰生産体制にメスを入れ、印刷用紙などの生産能力を15%削減。石巻を含む国内で1300人の人員削減に踏み切る。
 トヨタ自動車はサプライチェーンの再構築に乗り出す。キーワードは「地産地消」。部品メーカーに、「完成車工場の近くで部品生産を」と呼びかけている。半導体生産に欠かせない部材「マスクブランクス」で世界シェア8割のHOYAは震災後、海外の取引先からの指摘もあり、シンガポールに生産子会社を新設した。
 大手メーカーの復興は、競争力を保つためのコスト削減や海外移転を伴いがちで、被災地への波及効果は限られることがある。本来は政策でそれを補う必要があるが、政治の空転が被災地の経済の重荷となっている。
 石巻地区では、主力の水産加工業で操業再開がままならない。建設・土木の復興需要による求人も出始めたが、職業訓練も必要で雇用シフトは進んでいない。政府は農地や漁港を再編・集約し、競争力を高める方針だ。ただ、具体的な施策が遅れ、前提となる現地業者との合意形成も進んでいない。
■タグ 日経 日本製紙 人員削減 トヨタ自動車 サプライチェーン 地産地消 HOYA コスト削減 海外移転
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