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大震災6カ月復興状況 被災地の医療 交通インフラ 生産拠点...

■題 名 大震災6カ月復興状況 被災地の医療 交通インフラ 生産拠点
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(産経)
■概要 ◇被災地の医療 「患者は…」再開遅れる診療所
 厚生労働省によると岩手・福島・宮城の3県では、病院380施設のうち、10施設が全壊、290施設が一部損壊した。半年がたり、災害拠点病院など大規模病院を中心に診療体制が戻りつつある。一方で、中小の病院や診療所など、より住民に密接した医療機関の再開は遅れている。医師不足が進む事態にもなっている。
 岩手県によると、9月1日現在で、沿岸市町村の被災病院13施般は全て再開したが、仮設での再開が3施段ある。診療所は被災52施設のうち、仮設を含め再開は38施設にとどまり、「再開未定」の状態にあるところが12施設ある。
 宮城県医師会が大規模半壊以上の被害があった病院・診療所104施設を調査したところ、15診療所がすでに閉院、もしくは閉院を決めていた(8月10日現在)。「石巻や気仙沼など建築制限がかかっている地域では仮設で再開してもまわりに住民はいない」と事態の深刻さを語る。
 福鳥県では医師不足も深刻だ。県の担当者は「もともと医師不足だったのに、警戒区域では診療もできず、県外に医師が流出している」と危惧する。

◇交通インフラ JR、警戒区域近くで運転検討
 鉄道、道路などの交通インフラは、いぜんとして復旧のめどが立たない場所が多く残っている。福島第1原発事故の影響で手つかずとなっている部分も多い。現在も全線もしくは一部運休の状態が続く鉄道は、岩手、宮城、福島の沿岸部を走るJR在来線や三陸鉄道などの計10路線。
 JR東日本は、原発事故の影響で不通となっている常磐線久ノ浜-亘理間のうち、原発から20キロの警戒区域のすぐ南側の久ノ浜-広野と、北側の原ノ町‐相馬で運転再開を検討し始めた。
 道路については、原発事故の警戒区城内にある常磐道の一部でいまだ再開のめどが立っていないほか、直轄国道1ヵ所、補助国道8ヵ所で土砂崩れの影響もあり、通行止めが続いている。
 太平洋側の主要港湾で制限付きながら震災前と同様の機能を取り戻したのはいまだに半数程度。仙台空港は7月25日に定期便の運航も再開した。

◇生産拠点 釜石製鉄所、震災前水準に回復
 東北、北関東の生産拠点は、一部を除き震災前の活気を取り戻した。復旧途上の拠点もラストスバートに力が入る。釜石市では、新日本製鉄釜石製鉄所が8月に震災前の水準に回復した。
 部品供給が途絶え、4月に6割、5月に3割もの減産を余儀なくされた自動車の国内生産は、7月には減産幅が1剖弱にまで戻った。はずみをつけたのは半導体大手、ルネサスエレクトロニクス那珂工場(茨城県ひたちなか市)の生産再開だ。部品供給再開を受け、自動車各社は今後、これまでの減産分を取り返す「空前絶後の大増産」(日産自勣車)に出る。
 苦悩の続く拠点もある。ゴム製品の藤倉ゴムエ業の小高工場(福島県南相罵市)は福島第1原発事故の警戒区城にあり再開のめどか立たない。
■タグ 産経 厚生労働省 地域医療 病院 診療所 医師不足 交通インフラ 原発事故 JR在来線 三陸鉄道 常磐線 常磐自動車道 国道 港湾 仙台空港 生産拠点 釜石製鉄所 部品供給
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