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【論説】 高台移転と遺跡 歴史をつないで進もう...

■題 名 【論説】 高台移転と遺跡 歴史をつないで進もう
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(岩手日報)
■概要 . 自治体の復興計画が形を見せ始めた。まちづくりの柱の一つが住宅の高台移転。本格化すれば、埋蔵文化財(遺跡)との共存が大きな課題となってくる。沿岸部の高台は埋蔵文化財の宝庫。崎山貝塚(宮古市)や蛸ノ浦貝塚(大船渡市)、中沢浜貝塚(陸前高田市)など国指定の史跡も多い。県教委は自治体に対し、できるだけ遺跡包蔵地を避ける土地利用を求めている。盛り土で保護できる場合は発掘調査も弾力的に対応する方針だが、住宅の移転先とかも合う可能性も少なくない。
 阪神大震災でも同じような問題があった。復旧・復興事業に伴い、1995年から3年間に1700件を超える発掘調査が行われた。全国の自治体から約100人の専門職員が派遣された。今回も文化庁は全国自治体からの支援を検討している。歴史をつなぎながら、新たな暮らし方を摸索したい。
 縄文時代の貝塚は被害を受けていないことが分かった。平安時代の集落跡も、ほとんどが貞観地震(869年)による大津波を免れた高台にあると推測されている。人々は遠い祖先が住んだ場所に再び戻ろうとしている。安心できるまちづくりはどうあるべきか。学べることがきっとあるはずだ。
■タグ 岩手日報 論説 高台移転 遺跡 埋蔵文化財 文化財保護法 阪神大震災
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