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【大震災と経済】 玄関口開いたけれど 仙台港 荷物・水産品集まらず 福島空港 国際便再開の...

■題 名 【大震災と経済】 玄関口開いたけれど 仙台港 荷物・水産品集まらず 福島空港 国際便再開のめどなし
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(朝日)
■概要 ◇仙台港 荷物・水産品集まらず
 東北経済連合会が会員を対象にしたアンケートでは、製造業の42%が「震災で物流網の変化によるコスト増加があった」と回答。港を変えたことで陸送のコストがかかったためだ。東北の太平洋岸の港が使えなかった間、荷物は新潟港や秋田港から釜山港に流れた。
 あわてたのは国だ。1995年の阪神大震災で神戸港が大きな被害を受け、アジアの拠点港の地位を釜山港に奪われた苦い経験がある。「また釜山にやられる」との危機感から復旧を急いだ。仙台港は6月に国内航路が復活。大型コンテナ船用の埠頭が仮復旧すれば、震災前に5つあった国際コンテナ定期航路を再開する準備は整う。
 しかし、肝心の荷物が集まらない。仙台から輸出されるコンテナ貨物の2割を占めていた日本製紙は、石巻工場が被災し、生産体制を見直した。漁港の被災で水産品の輸出再開も見通しが立たない。船会社の腰は重く、今のところアジア向けの3航路の再開は未定だ。

◇福島空港 国際便再開のめどなし
 福島空港は札幌と大阪便が1日7往復のみ。その中でソウル便は別格。プレー料金が安い福島県内のゴルフ場目当てに、韓国人が06年ごろから目立ちはじめ、今や搭乗客の8割超が韓国人ゴルフ客。
 震災の影響で、東北の空港では国際定期便の運休が相次いだ。復旧した仙台空港をはじめ、運航は再開しつつある。しかし、福島空港だけは別だ。すでに来年3月までの運休が決まっている。「原発の風評被害です。来春にはぜひ再開をとお願いしている」(福島県空港交流課)というが、航空会社の反応は鈍い。中国・上海便も再開のめどは立っていない。
■タグ 朝日 大震災と経済 仙台港 福島空港
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