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【論説】 フクシマの再生 地方の在り方問い直す...

■題 名 【論説】 フクシマの再生 地方の在り方問い直す
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(岩手日報)
■概要 . 福島県復興ビジョンの検討委員会座長を務めた鈴木浩福島大名誉教授は「原発事故がいかに過酷で、人生や地域を狂わせてしまうか。エネルギー使用には廃棄環境が必要だが、原子力には廃棄環境が全く整っていない」と原発の構造的な問題を批判した上で、「高度成長以来、日本は東京が中心で、地方はモノカルチャー(単一栽培)的になっている」と指摘した。
 原子力を通した「中央と地方」「国と地方」の関係が浮かび上がる。再生に向けて原発事故の収拾はもちろんだが、中央依存ではない地方の在り方を問い直すことが必要だ。それは福島、あるいは原子力に限った話ではない。
 ビジョンは「再生可能エネルギーの飛躍的な推進」をうたう。飯田哲也・環境エネルギー政策研究所長は「福島の再生エネルギー開発は植民地型ではなく、ボトムアップ型にしなければならない。国や大企業がカネを持ってくればいいのではない」と強調した。地域の特色、人材を生かした国内の分業、産業集積は欠かせない。しかし、大企業への「依存体質」となった後、状況が一変したときに直撃を受けるのは地方だ。それは、かつての企業城下町の盛衰が物語ってもいる。今後、地方は「多様性」「自立性」が一層重要となるのではないだろうか。被災地は、復旧・復興事業に多額の国費が投入された後の産業や社会を見据える必要がある。
■タグ 岩手日報 鈴木浩 飯田哲也 多様性 自立性
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■管理番号 No.02537


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