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【一刀政断 】 迅速さ欠く復興事業 縦割り打破へ指導力を...

■題 名 【一刀政断 】 迅速さ欠く復興事業 縦割り打破へ指導力を
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(岩手日報)
■概要 . 本格復興に向けた総額12兆円余の2011年度補正予算は月内に成立するが、遅過ぎる。復興が思うに任せないのは機動的に対応できない役所の縦割り主義と、政治の怠慢としか言いようがない。
 被災地を選挙取材のため再訪した。大勢の住民が避難し、役場も移転した町では選挙実施のハードルが高かった。だが地域の絆再生と復興への願いを込めて投じられた票は、新しい自治と町の発展につながるはず。被災自治体はそれぞれ独自の復興計画を策定している。今回の選挙で新たな首長が誕生したり、議会構成が変わったりした所は、選挙結果を踏まえて練り直す必要もあるだろう。住民合意を形成したうえ県、国と密接に連携し、迅速な実行が求められる。
 司令塔となるべきは復興庁だ。政府案に対し野党は事業の実施権限も付与すべきだと主張する。6月に成立した復興基本法は施策の実施まで担うと明記していた。それが「骨抜き」されたのは、権限を手放したくない役所が抵抗したからだろう。指揮監督権を持つ首相と事務を総括する復興相の強い指導力が欠かせない。
 大事なことは被災地にとって便利かどうかだ。震災以来、自治体の長や議員は上京しての陳情に追われた。復興庁は被災地に本部を置くべきではないか。それが無理なら、復興局の窓口ですべての手続きが行えるワンストップ機能を徹底させることだ。いずれにせよ震災1年となる来年3月の発足を目指すというのは遅い。審議を急ぎ、1月早々に設置したらどうか。
■タグ 岩手日報 一刀政断 コラム 縦割り 復興庁
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■管理番号 No.02674


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