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村井・宮城県知事 水産支援は投資 集団移転、人手足りない...

■題 名 村井・宮城県知事 水産支援は投資 集団移転、人手足りない
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(毎日)
■概要 . 国の第3次補正予算が成立したが、被災地の復旧・復興は加速するのか。東日本大震災の発生から9ヵ月を前に、宮城県の村井嘉浩知事に現状と課題を聞いた。

(今後の課題は?)
 集団移転を進めるには被災者一人一人の了解を得ないといけないが、短期間で調整するには役所の人手が足りない。集落のまとめ役がいないと合意形成は難しいのに、まとめ役もバラバラになった。集団移転先の土地の地権者が行方不明という問題もあるかもしれない。
(人口流出が懸念されていますが?)
 沿岸部は震災前から人口減少が進んでおり、一定の流出は避けられないが、最小限に防ぐ努力はする。住まいと仕事さえあれば残ってくれる。
(産業は多額の財源が確保されましたが?)
 国がこれだけ税金を使うのだから、その分の税金を将来的に国に返すぐらいの気持ちがないといけない。私は1次産業は必ず発展すると信じている。
(どのように発展させるのでしょうか?)
 利益を上げる体質に変えないと。新興国が経済発展を遂げれば、世界規模で食料は不足する。価格は高くなるので、1次産業はやり方次第で必ず利益を生む構造になる。水産業は手厚い支援を受ける代わりに集約化、大規模化を図って痛みも伴わないといけない。
(全ての浜を震災前の状態には戻せないということですか?)
 全てを元に戻せば、将来的には水産業の衰退につながるだろう。水産業は今後、労働力が減っていくから、少ない労働力で利益を上げる構造にしていく必要がある。私は今が体質改善を図るのに一番いいタイミングだと思う。
■タグ 毎日 インタビュー 村井嘉浩 集団移転 合意形成 人手不足 第1次産業 水産業 集約化 大規模化
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