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東日本大震災から9カ月 被災者追跡調査 不安抱えての年の瀬...

■題 名 東日本大震災から9カ月 被災者追跡調査 不安抱えての年の瀬
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(毎日)
■概要 . 毎日新聞の被災者追跡調査からは、仮設住宅や避難先での生活は落ち着きを取り戻しつつあるものの、地元に戻るめどは依然として立たず、将来への不安を抱えて暮らす被災者か少なくない現状が浮かぶ。(回答者数は1力月100人、2力月88人、3力月86人、6力月73人、今回73人)

◇日常生活が--困っていること「寒さ対策」最多
 年末を迎えて一番困っていることや不安に思っていることは「寒さ対策」が約2割と最多で、「当座の資金」「住宅」が続いた。寒さ対策では「暖房器具がエアコンしかない」などと答えた人が多い。火災の不安を訴える声も上がり、「仮設住宅はつながっているので、火事があると広がる」と懸念する。
 心身の調子を崩している人は、震災半年時点の5割弱から3割強に減ったが、不眠やストレスなど精神的な悩みを抱えている人が約1割いる。
◇将来の展望は--福島の被災者「復興困難」6割
 半数近くの人が住んでいた地峨に「必ず戻りたい」と答えた。だが、「戻りたくない」も1割強に上る。
 岩手、宮城と福島県で大きな違いが出たのが「復興」に関する回答だ。福島県の被災者は6割以上が「復興は難しい」と答えた。原発事故を理由に拳げる人が多い。一方、岩手、宮城では復興への手ごたえを感じている被災者が多い。
◇経済状態は--「二重ローン」再建も重荷に
 6割の被災者は仕事があるものの、2割はいまだに職を失ったままだ。一方、仕事があっても、安定した生活につながらないケースも少なくない。自宅の再建などを巡り、足かせになっているのが「二重ローン」の問題だ。年の瀬を迎える中、生計のめどが「全く立っていない」と回答した人は全休の3割にも達している。
◇行政に望むことは--「がれき処理進んでない」「議員定数削減すべきだ」
 「政府や行政に最も望むこと」は、前々回や前回に続いて「住宅建設」がトップで約1割を占めた。「経済支援」「就労支援」と続き、復興計画の早期策定や鉄道整備を訴える声もあった。がれき処理や原発事故の賠償など課題は山積し、被災宥からは政府への批判や注文が相次ぐ。
■タグ 毎日 被災者アンケート
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