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岩手・大槌 復興へ住民案出そろう 防潮堤高さ地域で大差 「景観重視」6.4メートル〜「安心...

■題 名 岩手・大槌 復興へ住民案出そろう 防潮堤高さ地域で大差 「景観重視」6.4メートル〜「安心・安全」14.5メートル 町の計画策定に難題
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(河北新報)
■概要 . 岩手県大槌町で、住民が主体となり町内10地区ごとに約2ヵ月かけて協議してきた地域復興計画の住民案が出そろった。まちづくりの前提となる防潮堤の高さは現状維持の6.4メートルから、県が示した整備目標の14.5メートルまで、地域によって大きな差があった。安全の確保や景観などを考慮し、町の計画にどう反映させるか。町は難しい調整と判断を迫られている。
 町は大槌、船越両湾に面しており、県の専門委員会が提示した防潮堤の整備目標と海の面した6地区が望ましいとした防潮堤の高さは次の通り。
 (大槌湾) 県の専門委員会が提示した防潮堤の整備目標 14.5メートル
 ・町方地区の住民案 14.5メートル
 ・安渡地区の住民案 14.5メートル
 ・赤浜地区の住民案 6.4メートル
 ・小枕・伸松地区の住民案 6.4メートル、14.5メートル
 (船越湾) 県の専門委員会が提示した防潮堤の整備目標 12.8メートル
 ・吉里吉里地区の住民案 12.8メートル
 ・浪板地区の住民案 4.5メートル
 「市街地を再度形成するためには必要な高さ」(町方地区)、「安全・安心を優先」(吉里吉里地区)と県が示した高さを容認する意見の一方で、「海が見えないような防潮堤は防災意識を低下させる」(赤浜地区)、「美しい海岸など観光資源の景観を重視」(浪板地区)と低い設定を望む声もあり、地域によってさまざま。
 地区の要望を入れて防潮堤の高さを変化させて整備すると、同じ湾内の場合、低い所に津波の勢いが集中し、被害が大きくなる懸念がある。さらに大槌湾は釜石市、船越湾は山田町にまたがっており、両市町との調整も必要になる。
 「安全安心と、海とともにある町の暮らしとの折り合いをどうつけるかは、本当に難しい」と碇川町長は頭を悩ませている。
■タグ 河北新報 大槌町 防潮堤 堤防高
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