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釜石市 21地区復興懇談会 (前編)未来図描く住民の声 (後編)まち再生へ活発意見...
■題 名 | 釜石市 21地区復興懇談会 (前編)未来図描く住民の声 (後編)まち再生へ活発意見 | ||
■日 付 | 1899年12月31日 | ■大分類 | 新聞等(岩手日報) |
■概要 | ■釜石市 21地区復興懇談会 (前編)未来図描く住民の声 @岩手日報(2011.12.24) (花露辺)地域主導で早期合意 盛り土道路、高台移転 花露辺地区の住民と市は19日、高台移転を柱とする土地利用計画に合意した。移転先は標高60メートルの高台にある花露辺漁村センター。築30年以上と老朽化しており、近年は選挙の投票など年に数回しか使われていない。同センターを市が取り壊し、周辺の民有地と合わせ約1500平方メートルを確保。公営住宅を建設し、一戸建てを再建する人向けの宅地も造成する。 同漁港にはもともと防潮堤がなく、今回も造らない。県の計画では、唐丹湾は高さ14.5メートルの整備目標が示されていたが、「巨大防潮堤は広く底地が奪われ、工期が長いため漁業にも支障が出る」という地元の考えを尊重した。一方、岸壁から約120メートル離れた場所に5〜7メートル盛り土し、標高16メートルになる市道を新設して、集落への浸水を防ぐ。市道より海側を災害危険区域にして住宅建築を制限、漁業の作業場に充てる。危険区域に住んでいた人が移転対象になる。 今回の計画は市が住民に提示した格好だが、もともとは住民発の構想。地域内で合意形成を図り、秋□には市に提案していた。市復興推進本部の小友室長は「地に足がついた現実的な提案で、市は細部を整理するだけで良かった」と振り返る。 (室浜)防潮堤の高さ 市と食い違い (唐丹片岸)移転候補地に住民から難色 (根浜)景観に配慮し堤は現況復旧 沿岸最北部の室浜地区では、市の案は防潮堤を現況5.8メートルから、県の整備目標に基づき14.5メートルにかさ上げした上、東日本大震災級の津波による浸水想定区域の住民に高台移転を促す内容。これに対し住民からは、「防潮堤は10メートル程度に抑えて(浸水想定区域の範囲を広げて)集落全体が高台移転できるようにしてほしい」と声が上がった。市は、その場合買い上げる土地が広くなるため「利活用の見通しが立っていないと、国の理解を得られない恐れがある」と課題を示した。 市は基本的に各地区の防潮堤の高さを県の整備目標に沿って設定。例外は名勝・根浜海岸がある根浜池区で、5.6メートルの現況復旧にとどめ、盛り土した道路を「2線堤」として浸水を防ぐ。観光・レクリエーション拠点として景観に配慮した。 唐丹町片岸地区では移転先をめぐり異論が出た。市が示した候補地に対し「風が強い」「日当たりが悪い」と難色を示す声が続出。隣接する小白浜地区の移転候補地を希望する住民が一定数いた。野田市長は柔軟に対応する考えを示した。 ■釜石市 21地区復興懇談会 (後編)まち再生へ活発意見 @岩手日報(2011.12.30) (鵜住居)防潮堤造り現地再建 高台移転求める声強く 同地区の再建に向け市が示した計画案は、県方針に沿って大槌湾に高さ(海抜)14.5メートルの防潮堤を整備し、鵜住居川の河口に水門を設置。土地区画整理事業で現地再建を図る方針。万が一の浸水に備えて、JR山田線より西側に住宅地を求めるプランだ。しかし、参加者からは高台移転を望む声が多くあがった。同地区は、シミュレーションで浸水が想定されないため、災害危険区域とみなされず、国の「防災集団移転促進事業」を活用できない。野田武則市長は「気持ちは十分に承知しているが、この地区で高台移転をするのは金と時間があまりにかかる」と理解を求めた。 (東部)中心街3重に防御 制限付き住居、負担重く 釜石市の中心部に当たる東部地区は、約1600戸が被災する大きな被害を受けたが、市は復興基本計画で、引き続き市の中心に位置づけることを明記した。区画整理事業を柱に街の再生を図る方針。市の土地利用計画案ではハード整備として▽釜石湾口防波堤の復旧▽防潮堤の高さ(海抜)を現況4メートルから6.1メートルにかさ上げし、甲子川河口に水門を設置▽防潮堤の背後に高さ7メートル以上の緑地マウンド整備--を計画。新たな中心街を「三重の防御」で守る構想を描く。 東日本大震災規模の津波が襲来した場合、シミュレーションでは、街中は1メートル台の浸水が見込まれ流入を完全に防ぐことはできない。しかし住宅の移転先確保が難しいことや同地区の拠点性を維持する狙いから、一定の制限を設けて住宅建築を認める方針。制限としては▽鉄骨や鉄筋コンクリート造りなど堅固な構造に限る▽居住できるのは2階以上--などが想定される。 (1月中に方向性 復興計画懇談会 ほぽ一巡) 釜石市の復興まちづくり懇談会は28日までに市内21地区のうち20地区で開かれ、ほぼ一巡した。高台移転を柱とする花露辺地区の計画が既にまとまり、市は残る地区についても、1月中に方向性を固めたい考えだ。 まちづくりを考える前拠となる防潮堤の高さはおおむね県の整備目標に沿った提案だった。もともと防潮堤がない花露辺地区は今回も造らず、根浜地区も景観に配慮し、現況復旧にとどめた。「県の整備目標より低く抑え、集落全体で高台に移転したい」(室浜地区)、「高台移転できれぽ、現況復旧で良い」(佐須地区)といった声も上がり、市は前向きに検討する構えだ。 |
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■タグ | 岩手日報 釜石市 復興まちづくり懇談会 花露辺地区 室浜地区 唐丹片岸地区 根浜地区 鵜住居地区 東部地区 高台移転 集団移転 防潮堤 堤防高 景観 盛土道路 第2線堤・第2堤防 災害危険区域 津波浸水シミュレーション 建築規制・建築制限 | ||
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