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復興岩手知の拠点化 注目集める自然資源 三陸ジオパーク マリンサイエンス 国際リニアコライ...

■題 名 復興岩手知の拠点化 注目集める自然資源 三陸ジオパーク マリンサイエンス 国際リニアコライダー
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(岩手日報)
■概要 . 大地の歴史に学び津波の記憶を未来に伝える「いわて三陸ジオパーク構想」、三陸の海を舞台に生態系調査や新エネルギーの活用を探る「東北マリンサイエンス拠点(仮称)計画」、宇宙の起源に迫る国際リニアコライダー(ILC)計画」。三つのプロジェクトが動く今年、復興岩手のもう一つの姿である知の世界拠点化に向けた歩みが本格化する。

◇三陸ジオパーク 津波の爪痕・遺産に 田老防潮堤など17候補
 東日本大震災による津波の爪痕は大災害を克明に記録する。まちの再建に伴ってこれらの「遺産」を撤去・抹消すれば、恐怖の記憶を過去のものにすることはできるが、同時に津波の惨禍をとどめる証拠を失う。常に天災の脅威に向き合い、不断の備えを二度と崩さないために災害の痕跡を残す。今回の震災を経た「いわて三陸ジオパーク」の理念だ。
 ジオパークは、地域の資産・遺産や見どころを意味する「ジオサイト」で構成する。今回の震災に関連するジオサイトとしては、宮古市田老の防潮堤や大槌町役場など17力所が候補に挙がっている。震災前には▽十府ヶ浦(とふがうら)海岸(野田村)▽魹ヶ崎(とどがさき)(宮古市)▽五葉山(ごようざん)の花こう岩(住田町)--など約160カ所を検討対象に抽出。震災遺構に加え、地質遺産も候補地に含まれる。
 県と沿岸13市町村などでつくるいわて三陸ジオパーク推進協議会は2013年の日本ジオパーク認定に向け12年9月ごろ、計約180ヵ所の候補地から地元の意向などを踏まえてジオサイトを絞り込む。13年4月に審査機関の日本ジオパーク委貝会に申請し、13年秋の認定を目指す。

◇マリンサイエンス 海洋環境の変化解明
 東日本大震災で、本県沿岸の海洋環境は一変した。水産業再生は復興の鍵だ。先端科学で海洋生態系の変化を解き明かし、地域に還元する。これが東北マリンサイエンス拠点計画の狙い。もともと大槌町の東京大国際沿岸海洋研究センター、大船渡市の北里大海洋生命科学部などの学術研究機関が拠点を構えていた。過去の巨大津波被災地の中で被災前後のデータを詳細に比較できる環境は珍しく、国内外の期待は高い。
 計画では大槌町と宮城県女川町の2拠点体制を構築し、本県側は大槌町の東京大施設を各国の専門家が滞在研究する基幹施殼として整備する方針。

◇国際リニアコライダー 岩盤固い北上山地 震災が適性裏付け
 超大型加速器・国際リニアコライダー(ILC)は、一関市から奥州市にかけての北上山地(北上高地)が国内の建設候補地の一つに挙がっている。安定した岩盤があることが建設の必須条件だが、昨年3月の東日本大震災は両市に横たわる岩盤の固さを裏付けた。
 ILCは、宇宙誕生から1兆分の1秒後の世界をつくり出し、世界の起源に迫る。こうした最先端の基礎科学は多くの研究や新技術を生み出すため、医療や生命科学、情報通信、データ解析など産業創出が期待される。研究機関、企業の投資も集まる。
■タグ 岩手日報 いわて三陸ジオパーク 災害遺構 東北マリンサイエンス拠点形成事業 海洋生態系 大槌町 東京大学 大船渡市 北里大学 加速器 国際リニアコライダー(ILC) 北上山地 北上高地
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■管理番号 No.03246


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