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宮城県大胆な発想重視 地に足を着けて岩手県 復興計画策定カラー対照的...

■題 名 宮城県大胆な発想重視 地に足を着けて岩手県 復興計画策定カラー対照的
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(河北新報)
■概要 . 東日本大震災の復興計画で、岩手、宮城両県が対照的な策定手法を取っている。岩手は地元団体代表による組織で、実務的な検討を積み重ねる。宮城は著名な専門家を集め、既成概念にとらわれない議論を展開する。建築制限でも対応が分かれた両県。

(派手と地味)
 最大の違いは検討メンバーの顔触れだ。会議の開催階数や場所にも違いが現れている。
 岩手の津波復興委員会は、藤井克己岩手大学長が委員長を務める。委員19人全員が県内在住者で、県商工会議所連合会長や県農協中央会長、県漁連会長、県銀行協会理事長らが並ぶ。達増拓也知事の「答えは現場にある」との持論が色濃く表れた。
 宮城の震災復興会議は、議長に元東大総長の小宮山宏三菱総合研究所理事長が就いた。委員12人のうち県内在住者はわずか2人。寺島実郎日本総研理事長らが名を連ねる。「派手」な陣容は村井嘉浩知事の「地球規模で宮城の将来を考える」という意向を踏えた。
 相違点が際立つ中、互いの利点を採り入れている部分もある。岩手は各分野の第一人者を専門委員に任命し、計画への助言を受ける。宮城も県内産学官トップが集まる冨県宮城推進会議で、地元の意向をくみ取る仕組みを整えている。

(ライバル意識も)
 両者の担当者はライバル心ものぞかせる。
 岩手県は「宮城では各委員からさまざまな提言が出ているようだが、どうやって取りまとめるのだろうか」と議論の拡散を懸念した。
 これに対し宮城県は「地元の意向も重要だが、今回は過去に経験のない震災復興。岩手の会議で新しい発想、斬新なアイデアが浮かんでくるだろうか」と指摘する。
■タグ 河北新報 復興計画 岩手県 岩手県東日本大震災津波復興委員会 宮城県 宮城県震災復興会議
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