東日本大震災復興計画情報ポータルサイト(特設サイト)

【社説】 足腰弱る高齢者 機能回復へ手広い支援を...

■題 名 【社説】 足腰弱る高齢者 機能回復へ手広い支援を
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(河北新報)
■概要 . 震災から間もなく1年。お年寄りが、体を長時間動かさないことで歩行困難になったり、介護が必要になるなどのケースが急増している。宮城県南三陸町で行われた全町民調査によると、65歳以上の人の21.2%が「震災後、歩くのが難しくなり、今も回復していない」と回答した。石巻市雄勝町と牡鹿地区で追跡調査をしている東北大のデー夕でも、毎日歩いていた高齢者の12%が外出の回数を減らしていた。
 拍車を掛けているのが、被災した介護老人福祉施設や民間事業所の再建が進まず、介護予防、リハビリの担い手が十分にそろわないことだ。事業再開に対する資金融資をはじめ、ヘルパーを速成する研修、建設用地のあっせん、新たに参入する業者への丁寧な技術指導などを充実させたい。介護ビジネスが活発になれば、被災地雇用の受け皿にもなろう。
 震災後、約1年経ての特徴は、地区のお年寄りたちが一律に体の機能を低下させているというより、経済的に困っている家、世帯主に仕事が見つからない家庭に強く偏る傾向があることだという。辻一郎・東北大大学院医学系研究科教授は「勤めに出られるなど、先が見えてきた人と、そうでないお年寄りとの症状の落差が大きくなっている。取り残された思いから、ふさぎ込んでいる」と話す。
■タグ 河北新報 社説 高齢者 歩行困難 介護 福祉施設 辻一郎
■関連URL
■添付ファイル
■管理番号 No.03443


PAGETOP
| お問合せ・所在地 | サイトマップ | 電子パンフレット | リンク・著作権 | 個人情報保護方針 |