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【社説】 集団移転計画 新しい生活の環境整備を...

■題 名 【社説】 集団移転計画 新しい生活の環境整備を
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(河北新報)
■概要 . 岩沼市、石巻市や岩手県野田村では、集団移転事業計画がまとまった。事業が動きだしたのは、条件の整った少数の地区に限られている。今後は事業が進めにくい条件下にある集落をどうレールに乗せていくか、そのためにどんな手助けをしていくかが課題となる。
 石巻市万石浦周辺を境に、南の平野部と北のリアス式海岸部とで集団移転をめぐる意見集約の手法や協議の進み具合が、明確に異なっている。万石浦以北は、漁業者や民宿経営者など「職住一致」が必要な世帯が多い。そうした集落で、議論の足並みがそろわないことが少なくない。
 震災前の仕事の仕方と何が変わるのか。例えば最寄りの港湾の整備復旧計画ひとつが、日常の作業の仕方に大きく関わる。学校や医療施設、商業施設など生活インフラの方向性が明らかになれば、住民の将来への不安は軽くなる。集団移転は新しいまちづくりであり、行政は可能な限り早く地域の青写真を示すべきだ。
 移転促進に向けた各自治体の独自支援策も見えてきた。だが、個人資産に国費は投入できない大原則が、財源の乏しい自治体の助成を手薄にしている事例も生じているという。直接の助成が難しいならば、周辺への環境整備に知恵を絞っていくことが必要になってこよう。
■タグ 河北新報 社説 集団移転 生活環境
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■管理番号 No.03641


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