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【私の視点】 震災後の日本 他国に学び開かれた国を 東郷和彦 京都産業大世界問題研究所長 ...

■題 名 【私の視点】 震災後の日本 他国に学び開かれた国を 東郷和彦 京都産業大世界問題研究所長 元外務省条約局長
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(朝日)
■概要 . 過去20年間、世界に対する日本の姿勢は「内向き」の一言で片付けられてきた。これからも、もっと内向きで自らの復旧にしか関心のない日本なのか。それとも震災を転機として開かれた国づくりを進めるのか。
 私は、これだけ苦しんだ被災者が本当に良かったと思えるような新しい国をつくるには、開かれた日本としてやっていくしかないと考えている。災害の規模があまりにも大きく、日本の知恵と力だけでは対応できないからだ。
 今こそ菅直人首相が主張する「第三の開国」を実現する稀有な機会ではないか。まず、世界中が日本の姿勢をじかに理解する象徴的なプロジェクトを打ち出す。世界の建築家に呼びかけて、被災地の都市計画についてのコンぺを実施するのもいい。
 次に外務省が全在外公館に指示し、その国から日本が学べることをすべて引き出す。例えば、オランダは国土の4分の1が水面より低い。水のコントロールは国の安全保障である。しかも運河と並んで走るオランダの堤防は景観と調和して美しい。これからの津波対策として参考になるはずである。
 国民力を結集した復興は、世界と強く結びつくことによってのみ何倍ものエネルギーを獲得できる。それに失敗するならば日本の凋落はきっと歯止めが利かないものとなるだろう。
■タグ 朝日 私の視点 コラム 東郷和彦 第三の開国 オランダ
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■管理番号 No.00461


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