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【東日本大震災インタビュー】宮城県の復興でプラチナシティ 小宮山宏氏 宮城県震災復興会議議...

■題 名 【東日本大震災インタビュー】宮城県の復興でプラチナシティ 小宮山宏氏 宮城県震災復興会議議長
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(建設工業)
■概要 . 宮城県震災復興会議の議長でもある小宮山宏三菱総合研究所理事長(前東大総長)は、宮城県の復興計画を検討するに当たって「グランドデザイン」と「グランドコンセプト」を分けて提示したいと語り、自身が提唱する「プラチナシティ構想」をベースにしてグランドコンセプトをまとめたいと意欲を示す。

(復興の主役は自治体)
 日本は世界最大の中央集権民主主義国家としてこれまでうまくやってきた。しかし、どうしても上意下達の体制になりがちで国民が受け身になってしまう。国の対応の遅さを嘆くのではなく、市民が自ら動かなければならないと思う。
 宮城県は復旧期3年、復興期4年、発展期3年の計画で復興構想を具体化させるつもりだ。発展の種をどう仕込むかが大事になる。発展のエンジンとなる産業をどう再生させていくか。復興特区に指定して法人税を減免するなど思い切った施策が必要になるだろう。
 土地の構造や地域の人々の気持ちを尊重した復興にすべきだ。いずれにせよ、住民がぱらばらになってしまうのは避けなければならない。そのためにも私有権をどう制限するかについてしっかり検討すべきだ。

(未来への希望が合意に)
 復興にあたっては、グランドコンセプトとグランドデザインを分けて考えたい。
 グランドコンセプトとは、復興に向けての共通のキーワードというイメージだ。自然エネルギーの活用や高齢者対応、安全、福祉・医療の充実をというのがにコンセプトと言える。インフラと情報システムを組み合わせた新しいまちづくりが必要だ。まさに、宮
城県に「プラチナシティ」を造るというのが復興のイメージと言ってもいい。
 グランドデザインというのは地域ごとの復興青写真をイメージしている。個人的にはいくつかの自治体で国際コンペを実施したらどうかと提案している。

(復旧から復興へ橋渡し)
 復旧から復興への橋渡しも考えなければならない。木質系のがれきの処理にバイオマス発電を導入してはどうかという提案もある。がれきの処理には3年ぐらいかかるだろうが、その後の発電施設を有効利用するためにも林業の再生が不可欠になる。中間流通を整理すれば、競争力のある林業に生まれ変わることができるはずだ。復旧に活用するバイオマス発電を無駄にしないためには林業の再生まで視野に入れる必要がある。
■タグ 建設工業 インタビュー 小宮山宏 産業再生 復興特区 私有権 グランドコンセプト グランドデザイン プラチナシティ 国際コンペ 木質系がれき バイオマス 林業再生
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