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【東日本大震災インタビュー】 東北州として結束し復興へ 宮城県震災復興会議メンパー 建築家...

■題 名 【東日本大震災インタビュー】 東北州として結束し復興へ 宮城県震災復興会議メンパー 建築家 岡田新一氏
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(建設工業)
■概要 . 宮城県が設置した震災復興会議に、ただ一人の建築家として参画する岡田新一氏は、「東北が一つにまとまり、グランドデザインに沿って復興へ歩んでいくべきだ」と訴える。岡田氏は今年83歳。「国土のグランドデザインをつくり、復興に向けて助言する。私の遺言みたいなものと思い引き受けた」と重責を担う覚悟を話し、東北の復興、日本の再生に身を投じる。

 5月2日の初会合では二つのことを話した。一つは東北が結束すること。特区として東北州をスタートさせ、復興に取り組む。二つ目はグランドデザインを持つということ。
 一律の復興計画というのはあり得ない。三陸のリアス式海岸に面した港町と、仙台市や名取市などなだらかな海岸に面した平野部の町とでは、グランドデザインも違ってくる。
 復興は10年で終わるようなものではない。復旧期、復興期、発展期の10年を貫き、さらに50年後、100年後までも見通した芯棒を通すことが復興のカギになる。
 その地域に適した計画性の高いグランドデザインをまとめることのできる「グランドデザインアーキテクト」が必要だ。この専門家は、将来を見通すことができ、ものづくりの基本的姿勢を持っている人が適任といえる。作家性を打ち出す建築家では駄目だ。そうした専門家を復興担当の副市長や副町長に任命して権限を与え、早急にグランドデザインの作成を始めなけれぱならない。それを入札で決めるようなことをしてはいけない。経験や実績などを審査し、首長ではなく、県の復興会議が特命で決めるべきだ。復興すべき自治体が50あるなら、50人のグランドデザインアーキテクトを指名していく。
 復興に向けた建設工事が個別に始まってしまうとやり直しが効かず、後戻りもできなくなってしまう。6月2日の2回目の会合でこのことを提案し、その次の会合では作業を始めているくらいのスピードで取り組まないと駄目だろう。
■タグ 建設工業 インタビュー 岡田新一 東北州 グランドデザイン グランドデザインアーキテクト
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