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【社説】 学都復興 知の拠点、再建にも力を

■題 名 【社説】 学都復興 知の拠点、再建にも力を
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(河北新報)
■概要 . 震災復興に資金が欠かせないことは言うまでもないが、それ以上に大切なのは人だ。理科系の学部を中心に被害額が770億円にも上った東北大では、研究棟が立ち入り禁止なったり、最先端の実験設備が破損するなどした。研究活動に支障が出ている研究室が少なからずあり、国内外の大学や研究機関に移る「研究疎開」現象が起きている。
 疎開先の研究者との交流が結果としてプラスとなり、やがて仙台に成長して戻ってくれば、必ずしもマイナスとは言えない。問題は大学の復旧、復興が遅れれば、研究者の一時的だったはずの流出が、永久的な空洞化につながりかねないことだ。そんな懸念を拭い去るためにも、学都仙台の復興に力を注がないといけない。
 研究活動の低下が、東北大をはじめとした各大学の地盤沈下につながるようなことがあっては震災復興にとって大打撃となる。いち早く以前の状態を取り戻し、研究実績を継続的に挙げられるよう支援したい。実績主義、成果主義の予算配分ではなく、東北の大学が受けた被害に配慮した予算配分が行われるべきだ。
 もう一つ、海外に発せられた原発事故に関する誤った認識の修正も急務だ。外国人は放射能汚染に敏感になっているが、健康に影響がないレベルであることを正確な情報発信で取り除きたい。震災復興に果たす研究の正常化、そして国際的な交流の重要性にも目牽同け、各大学が従前以上に活発な活動を取り戻すよう手助けしていこう。
■タグ 河北新報 社説 東北大学 学都仙台
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