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復興プラン自治体に差 住民の声聞き策定急ぐ 市街壊滅態勢つくれず...

■題 名 復興プラン自治体に差 住民の声聞き策定急ぐ 市街壊滅態勢つくれず
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(朝日)
■概要 . 東日本大震災の被災市町村が取り組む復興計画づくりに「温度差」が出始めた。具体的な計画策定を急ぐところもあれば、重い腰がなかなか上がらないところもある。
 国の方針決定を待っていたら進まない。岩手県山田町では沼崎喜一町長が避難所行脚を始めた。27日から5日間、被災者の声に直接耳を傾け、復興ビジョンに反映させる考えだ。大船渡市も4月下旬から避難所の住民に意向調査を実施。国や県より早く7月下旬をめどにプランをまとめる。担当者は「早く市民に方向性を示すのを重視した」。釜石市も「国に我々の案の実現を働きかけたい」(担当者)と意気込み、菅政権が第2次補正予算案をまとめる前に計画を決める方針だ。
 一方、被害の大きかった自治体では、国の「指示待ち」になっているところも少なくない。陸前高田市は計画の策定時期を示しただけ。町長が死亡した大槌町は、後継町長選後の9月以降に復興プランづくりが本格化する見通し。
 計画づくりが進む自治体にも不安は残る。宮城県南三陸町は復興計画の素案をまとめ、26日から町議会で議論を開始。早速、堤防機能を持たせた盛り土の高さについて町議が「15メートルとか17メートルと書いているが本当に間に合うのか」とかみついた。盛り土の高さをめぐる国の方針は固まっていない。町側はあくまでも素案としか答えられなかった。
 菅政権の動きは鈍い。復興構想会議は29日にも中間とりまとめを示す予定だが、具体論には踏み込まなさそうだ。復興基本法案は成立の見通しが立たない。第2次補正予算案の提出時期は決まらず、「政権が道筋を示せていない」(政府関係者)という焦りの声が漏れる。
■タグ 朝日 山田町 大船渡市 釜石市 陸前高田市 大槌町 南三陸町
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