トップ > 日本大震災復興計画情報ポータルサイト > 登録情報
東日本大震災復興計画情報ポータルサイト(特設サイト)
|
◎特集・東日本大震災と農村 描けぬ復興の青写真=農家の死亡、稲作継続断念で 宮城県石巻市...
■題 名 | ◎特集・東日本大震災と農村 描けぬ復興の青写真=農家の死亡、稲作継続断念で 宮城県石巻市大川地区 | ||
■日 付 | 1899年12月31日 | ■大分類 | 新聞等(官庁速報) |
■概要 | . 東日本大震災で津波被害が発生した宮城県石巻市。北上川河口右岸に位置する大川地区の農村地帯では壊滅的な被害が生じた。宮城県や石巻市は復興の検討を始めたが、津波で担い手が死亡した農家や稲作再開を断念する農家も多いとみられ、農村復興の青写真を描くのは容易ではない。 ◇海水が水田に流入 大川地区では、北上川を逆流した津波により、市立大川小学校では全校児童の約7割が死亡または行方不明となるなど、多数の人的被害が発生した。 震災後、国土交通省北上川下流河川事務所は川の堤防の応急的な復旧工事を実施し、8月末には本格的な復旧工事に入る計画を立てている。しかし、海岸は手付かずのままで、依然、海と水田が海水でつながった状態が続いている。 宮城県東部地方振興事務所によると、大川地区の水田のほぼ全域が津波の被害を受けた。地盤沈下で10メートル以上水面に沈んだ水田もあるという。 ◇地元の意思がカギ 「所管が国だったり県だったりばらばらで、どこも手を出すのが難しいようだ」と語るのは、石巻市役所河北総合支所の担当者。総合的に調整しながら進めていく復興の難しさを強調する。 各行政機関が重視するのは、農家が復興をどう考えているのかという点だ。水田を元通りにしないで堤防を造っても意味がない。農家の意向が海岸整備の前提になる。国の河川事務所も同様に、地元自治体や住民がどのような復興計画を立てるのかを待って、対応する考えだ。 ◇別の仕事に就くしかない しかし、住民は農業の継続が難しい状況にある。理由の一つは、土壌から塩分を取り除いて農地を復元するには相当の時間を要するという問題だ。トラクターや乾燥機を借金して買ったのに、再びそろえて農業をやると二重ローンを抱えてしまう。加えて、大川地区では死亡した農家も多いとみられる。石巻市農林課は、市全域で農家の安否や所在の確認を進めている。6月中には農家に対するアンケートを実施する考え。自宅や農機具、農地の被災状況を聞くとともに、農業を継続したいか意向を調査する計画だ。 ◇漁村でも住民意向調査 大川地区では漁業も津波で深刻な打撃を受けたとみられる。石巻市水産課によると、現時点で詳細な被害状況は明らかになっていない。このため同課は、人的被害の全容把握を行いながら、漁民が漁業を続ける意思があるのか意向調査する方針。その上で、漁港の復旧・復興をどのように進めるのか検討することにしている。 |
||
■タグ | 官庁速報 石巻市 大川地区 大川小学校 河川堤防 復旧工事 被災農地 地盤沈下 塩分除去・除塩 二重ローン 農業 漁業 | ||
■関連URL | |||
■添付ファイル | |||
■管理番号 | No.00584 |