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【復興に向けて】住民の絆第一に 建築家 隈研吾さん...

■題 名 【復興に向けて】住民の絆第一に 建築家 隈研吾さん
■日 付 1899年12月31日 ■大分類 新聞等(毎日)
■概要 . 東日本大震災を契機に、戦後日本人の「住宅的欲望」をゼロから見直す必要があると思います。今こそアメリカ的私有第一主義をを捨て、「住む」ということの本質を理解する契機です。
 私有を前提としたアメリカ型の住宅は、自然に対抗し、他者との違いを競い合うための「砦」にほかなりません。個々の住宅が「砦」と化すことで、日本の地域コミュニティーは崩壊してきました。家族が部屋を個別に私有することで、家庭内のコミュニティーも危機にさらされています。
 今回の住宅復興でこうした過ちを繰り返してはいけません。住民同士の絆を第一に考え、住民の間に垣根を築かない方策を探さなければいけません。例えば、集合住宅を積極的に導入し、「シェア(分かち合い)」という考え方を採用すべきです。完全に一戸一戸を隔てるのではなく、台所など多くの共有部分を設け、個人の空間は最小限にとどめるのです。こうした間貸し型のシェアは既にヨーロッパでは一般的なシステムです。
 都市計画も同様です。環境に優しい、徒歩を中心に考えた街路計画を進めるべきです。戦後の日本人は自然の厳しさを忘れていた。だからこそ、災害にもろい住宅を私有することに価値を見いだしていたのではないでしょうか。どのような住宅を再建するか。日本人が試されています。
■タグ 毎日 復興に向けて コラム 隈研吾 住宅 地域コミュニティー
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